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| 私が生まれる前、私の母は、桐朋学園演劇科に所属す る女優の卵でした。母は、当時未だ医学生だった私の父 との結婚を機に女優の道を断ちましたが、そんな母の影 響で、私は、物心ついた頃から「自分は将来、表現の道 に進むのだ」と心に決めて生きて来ました。 |
| 小学校の卒業文集で「パラドックス(逆説)」をテー マにした作文を書いて以来、私にとって「パラドック ス」という言葉は、自分自身を語る上で無くてはならな い存在になりました。中学生の時に読んだ三島由紀夫の 小説「仮面の告白」で、三島が自身を「私は無益で精巧 な一個の逆説である」と定義しているのを知りましたが、 この定義はそのまま私にも当てはまります。 |
| 私が表現したいもの。それは、私自身の核「私=パラ ドックス」です。表現手段にこだわりは無く、絵でも文 章でも映像でも何でも良いのです。その表現を通して、 私は、私にとっての安楽の地「夢・現実・性別・人種・ 国籍…等、あらゆる境界を超越した世界」へ行き、永遠 にそこで生き続けたいのです。 |
| 私は物事の好き嫌いがはっきりしていて、好きなもの は徹底的に好きですが、嫌いなものは徹底的に嫌いで す。嫌いなものを列挙するとそれだけで気分が悪くなる ので、以下、好きなものだけを列挙します。 |
| アンリ・ルソー(画家)、グスタフ・クリムト(画 家)、遠藤周作(作家)、手塚治虫(漫画家)、国際政 治学、国内外の児童文学、動物、「ウォレスとグルミッ ト」(英国のアニメーション)…等。あと、音楽(クラ シックでもポップスでも)と映画。音楽の無い生活など 考えられません。映画は特に50,60年代のハリウッド映 画が好きです。クラシック・バレエを約10年間やって いた影響か、バレエも好きです。 |
| とにかく、ロマンティックなものが好きです。上記の ものからは、多かれ少なかれ影響を受けていると思いま す。 |
| また、最近「フリーダ」(2002年・米)という映画 を観て以来、フリーダ・カーロ(画家)も好きになりま した。彼女に関する文献を読んだりすると、自分と共通 する部分が非常に多いと感じます。 |
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| 高校中退後、数年間絵を描いたり小説を書いたり旅行し たりしたのち、ある演技私塾に入塾して演技のレッスンを 始めましたが、(自分の体質に合わなかったのか)退屈 だったのですぐに辞めました。その頃知り合ったイメージ フォーラム出身の映像作家の作品制作に会計の責任者とし て参加したのを機に「イメージフォーラム」の存在を知 り、2002年4月、同付属映像研究所に入所しました。 |
| 私の作品は「自画像」の意味合いが非常に強いので、基 本的に私以外の人間は出演しません。大道具・小道具等の 美術制作もほとんど私一人で行い、撮影も、カメラに数E のリモコンを取り付けて自分で行います。ですから、制作 現場に自分以外の人間を入れるということはほとんどあり ません。映像作品といっても、一人でキャンバスに向かっ て絵を描いている感覚に近いです。 |
| また、私の作品は、フィクションではありません。どの 作品も、私が見たもの・聞いたもの・体験したこと…等の 忠実な再現です。作品中に描かれるもの全てが私にとって の「現実」なのです。 |
| 私が歴史上で最も尊敬し、最も影響を受けたのが、ク イーン(英国のロックパンド)です。彼等の音楽だけでは なく、作品作りに対するスタンス等あらゆる面が大好き で、本当に多大な影響を受けました。 |
| 私は、自身の処女作「The Miracle」(2003年)の後半 部分で、大好きな曲の一つである「The Miracle」(1989 年)を使用しています。この曲の歌詞が作品の内容とマッ チしていたこと、私自身辛い時に必ず聴く曲であること… 等が使用した理由なのですが、メロディ・歌詞共にこの世 のものとは思えないほど美しく、本当に素晴らしい曲で す。正式な使用許可は得ているのですが、インターネット 上で使用することには問題がある為、私の作品 「The Miracle」はスクリーン等で上映する機会がある時に 是非観て頂きたい作品です。 |